
朝。
ホットケーキを焼いて、芝生でブランチ。
幸せ。
昼。
海でぷかぷか。魚と泳ぐ。犬とも泳ぐ。
気持ちいい。
夜。
ホタルを見にいく。
大感動。
山一面のホタル。
山一面がクリスマスツリー。
ぴかぴか点滅。
無数のほたる。
数えきれないホタルの中を歩く。
光の道。
ホタルなら、家の前にも何匹かいる。
今の時期ならどこでも見られる。
でも、それとは違う。
レベルが違う、世界が違う。
光のシャワー。
そんな言葉が、自然に出た。
普段はくさくて言えない言葉。
だけど言葉じゃ伝えられない。
この体でしかわからない。
3人で行った。
ひとりは泣いてた。
ひとりは「すごいよ!すごい」が止まらなかった。
わたしは座って、ゆっくりカメラのシャッターを押した。
シャッタースピードをできるだけ遅くして。
この光を、カメラのレンズが長く、長く、吸い込むように。
だけど何にも写ってなかった。
真っ黒だった。
あんなにぴかぴか光っていたのに。
あの感動は、持ち帰れない。
そう決まってるのだ。
そう思った。
さっき起きた現実なのに、
もう夢みたい。
別世界。
だけど確かにあった事実。
あんな世界が実在した。
わたしたちは、あの体験を共有した。
わかちあった。
光の中を共に歩いた。
最高の休日。

