パイン畑でつかまえて。  2003年6月6日(金)

パイン畑でつかまえて。

「まみ、ちょっと暇があったらやっといてなー」
て、頼まれていたので、
『パインの日よけ』をした。

『パインの日よけ』とは。
パインが夏の暑い日射しで日焼けしないように、
新聞紙でくるんであげるコト。

お腹に山ほど新聞紙をセット(ベルトで固定)。
一枚ずつパインにくるっと巻いて、
ホチキスでパチパチンと止める。

実際は、パインの葉のとげとげに邪魔されて、
そう簡単に「くるっと」はいかない。

この暑い中「長そで長ズボン、帽子に長靴、軍手」
フル装備で挑まないと、とげにやられる。
(太陽にもやられる)

これだけしっかり着込んだのに、
長そでと軍手の間にすき間があって、
手首はとげで傷だらけ。

でも、これだけ頑張ったから、
7月にはおいしーいパインが食べられるかなー。

なんて。
パインを育ててる人は、もっといっぱい苦労してるのに。
これだけしか手伝わないで、
おいしーいパインにありつこうなんて、
甘過ぎるかも。

あー、もうすぐパインとマンゴーのおいしい季節。

ほんっっとうに、こっちのパインは、びっくりする程おいしい。
東京にいた頃に食べていたパインは何だったんだろう、て思うよ。
このおいしさは食べなくちゃわからない。
何しろ旨い!
甘くて、瑞々しくて、いくらでも食べられる。

東京にいても、輸入のパインとかが多かったよな。
西表とか、沖縄のパインは高くって。

こっちにいたら、100円でパイン丸ごと買えるのに。

たぶん、流通がうまくいってない気がする。
農家の人たちは、新しく卸す先なんて探さないだろうし、
「この、おいしいパイン」にどれだけの商品価値があるかもわかってないんじゃないかな。
さらに今でさえ、航空便はパンク状態だから、
せっかく作っても、運ぶ問題も出て来るし。

で、結局、畑を持っている農家はみんなサトウキビを作っちゃって、
キビばっかり溢れる。
ホントはパインの方が、儲かるのに。
(1ha当たりの売り上げ単価、10倍くらい違うらしい)

こういう問題、誰か解決してくれないかな。
内地の流通事情に詳しくて、
島の農家の気持ちや事情もわかる人。

絶対、まだまだパインの市場はあると思うんだよな。
こんなにこんなにおいしいパイン、
輸送費でちょっと高くついたって、輸入のパインに負ける訳ない。

ホントに、初めて食べた人、みんなびっくりするんだから。