犬の注射。  2004年5月28日(金)

やーーーーっと終わった。
「狂犬病のワクチン注射」

ボリビアで犬に噛まれたのが、去年の10月31日。

それから打った注射の本数。

プーノ(ペルー)で1本、
リマ(ペルー)で7本、
キト、クエンカ(共にエクアドル)でそれぞれ1本。
日本に帰国して、1月に1本、昨日で2本目。

合計何本?
数えることすら面倒くさい。

ようやく先生に
「これで、今回噛まれたぶんは、大丈夫でしょう」
と、言ってもらえたよー。

狂犬病ってのは、発病したら最後、
死んでしまう病気だそうなので。

注射でできるのは、
発病しないように、抑えること。

それが、ペルーでの注射ってのは、
ワクチン自体の力が、ものすごく弱いんだって。

だから、10本も打つ必要があるそうな。

日本だったら、2~3本でオッケー。

しかも、10本打っても、
なお「潜伏期間を延ばしてただけ」
かも知れないんだって。

普通なら、3ヶ月発病しなければ一安心ってところを、
潜伏期間を延ばしてしまったばかりに、
「まだまだ油断はできません」みたいな状態だったわたし。

わたしの、あの「注射の日々」は、
何だったんだーー!

とも思うけど。

実際、帰国してから受けた血液検査では、
0.5以上あれば大丈夫っていう狂犬病抗体の数値が、
1.2でした。

日本の「強いワクチン」を打ってれば、
この数値は、5~10くらいあって当たり前なんだって。

それが、10本も注射したのに、
1.2しかなかったってことは、
「ワクチンの力がいかに弱かったか」ってことと同時に、
「ワクチンを打ってなかったら、数値はかなりやばかったよ」
ってことを、表していて。

注射、がんばって10本も打ってよかったなあ。
生きててよかった。

そうそう、ペルーの注射ってね、
お腹に打つんだよ。

7日連続で打ったときには、
おへその両側を交代に、
「今日は右」「今日は左」って、
お医者さんに「どこに打つ?」って聞かれながら、
指差してた。

あれから半年かー。
時って過ぎるもんだなあ。