投票率とわたしのギャップ。  2004年7月16日(金)

ちょっと古い話だけど。
選挙(参議院議員)が終わった。
終わってみて、びっくりしたことがある。

何と、相変わらず「投票率が低かった」

本当にびっくりだ。

何年か前まで、わたし自身そんなに選挙に興味はなかった。

どの政党が何を言ってるかわかんないし、
選挙前に急に興味を持ったところで、
「誰がどこで演説した」程度の情報しか入ってこない。
駅前で見る候補者も「よろしく」ばかりで、
何をしてくれるのかわかんない。

自分の一票が、日本を動かすとすれば、
何もわからずに顔や名前で投票することは避けたい。

選挙前になると、報道の規制があるんでしょ?

選挙が終わった途端に、
テレビでは
「それが知りたかったのー!」
と言いたくなるほど、ざっくばらんに、
いろんな候補者の素顔を教えてくれる。

その繰り返しだった。

けど。
今回は違った。

わたしの興味は、ここ数年でどんどん
「地球の平和」へと向かってる。

だから、日本という国が、変なことをしてるのも、
どんどん気になる。

「それ、おかしいでしょ!」
って、突っ込み所が満載、
日本の政治がとる行動の基本姿勢。

イラクのこと。
自衛隊のこと。
北朝鮮のこと。
アメリカとの関係。

どうして、イラク人質事件の家族は、
自己責任とやらで、交通費まで請求されるのに、
曽我さんの家族は、スイートに泊れるの?
(曽我さんのスイートはともかく、
その、きっとスイートの多いフロアを貸し切ってる料金も、
わたしたちの税金なんでしょ?)

スイートがダメなんじゃなくて、
人質事件との、境目がわからない。

お金は、使うべきところに使おうよ。
ケチも贅沢も要らない。
使うべきところに、使うべきぶんだけ。

人質事件の家族の交通費をけちるより、
自衛隊を10人くらい連れ戻した方が、経済的だし。
(全員連れ戻しちゃえば、人質事件も起きなかったかも知れないし。)

まあ、とにかく、
そんなこんなで、どこがおかしいのか気になってるうちに、
新聞を読んでいても、
テレビを見ていても、
問題意識がごろごろ出てくるようになった。

自然と、どの政党がどんな風に思ってるのかわかるようになったし、
選挙の前から、選挙の争点も明確に理解できてた。

だからね、
それは、わたしだけのことじゃないと思ってたの。

実際、自分のまわりにも、
そういう人(平和や政治を思う人)が増えてるし。

これだけおかしなことが続いてるんだから、
みんな「日本を変えよう」と思ってると、
投票率80%くらいの勢いだと、
勝手に思い込んでたの。

でも、そんなことないんだねー。

投票に行かなかった人に聞いたら、
「俺一人が行ったところで、何も変わらないでしょ?」
だって。

「行かなきゃ変わらないんだよ」
って言ったら、
「だって、今まで変わってないじゃん」
なんて言われちゃったよ。

こんな風に考えてる人たちが、どれほどいるんだろう。

日本がおかしくなっていくのと同じペースで、
日本をおかしいと思う人が増えてると思ったんだけどな。

おかしいこと、なくしたいな。
なくそうな。