
英語が全く通じません。
アメリカに着く前に、
飛行機に乗ってる時点で、挫けそうになった。
いや、挫けた。
挫け散った。
アメリカの航空会社を使ったため、
成田を発った時点で、
すっかり英語圏。
スチュワーデスさんが陽気に話しかけてくる。
「何を飲む?」
(これくらいまでは聞き取れる)
で、
「アイスティーはありますか?」
と聞くわたし。
するとスチュワーデスさん。
「ごめんなさい、
冷たい飲み物しかないんです」
えーーーーーっ!?
ちゃんと「アイス」って聞いたのにーーー。
仕方なくオレンジジュースを飲む。
で、お次は機内食の時間。
「Egg or Noodle ?」
(玉子にする?それとも麺?)
と聞かれ、
元気に
「エッグ-!!」
と答えるわたし。
そんなわたしの目の前に置かれたのは何と…
ソース焼そば。
まみぞう、ショック…。
あー、わたしの英語はダメなんだー。
これからアメリカに行くのに、
機内食すら満足に食べられないんだー。
と、落ち込んだところに、とどめを刺された。
再び「何を飲む?」と聞かれたので、
意気消沈しながら
「水…」
と言った、つもりだった。
しかし。
中途半端なわたしの「ウォーター(水)」は、
「ウォーラー」と中途半端に巻舌で発音され、
出てきたのは「コーラー」だった。
大ショック。
甘い飲み物、特に炭酸の苦手なわたしは、
水を飲みたいときにコーラが飲める訳もなく、
飛行中、延々と、
テーブルの上にコーラは残されたままとなった。
「もう捨てて」って言いたいのに、
あまりにも残ってるコーラは、
スチュワーデスさんの目に入らないみたいで、
わたしの横を通るときに限って、
みんな猛スピードで歩いてく。
テーブルがじゃまで、
足が組みたいのに、組むこともできない。
アメリカは遠くて、
飛行時間が14時間もある。
トイレに行きたいのに、
まん中の席で弱気なわたしは、
隣のおじさんの眠りを妨げることもできない。
ふう。
行く前から
「英語が苦手だ、英語圏は初めてだ、どうしようどうしよう」
と騒いでたわたし。
言葉にすると現実になっちゃうね。
ここまで苦手じゃなかったつもりなんだけどな。
行きの飛行機で、英語恐怖症となったわたし。
その後、一週間の滞在では、
ほとんど人に任せっぱなしで、
自ら英語を話すことは、ほとんどありませんでしたとさ。
ちゃんちゃん。

