広島より  2004年8月5日(木)

わたしの参加している「国際平和巡礼」は、
核のない平和な未来を祈って、
去年の12月にオーストラリアを出発してから、
8月6日、9日の広島長崎を目指して、
ずーっとずーっと歩き続けている。

オーストラリアでは、
核燃料となるウランが掘られている。
そして、そのウランの大半は日本へ運ばれ、
原子力発電所で、毎日のわたし達の電力エネルギーとなる。

だから、ウランの掘られるオーストラリアから、
ウランの使われる日本各地を巡って、
核爆弾の落ちた、広島長崎へ。

1日平均25Km歩く、長い長い8ヶ月の巡礼の旅。

この巡礼の最後の10日間だけ、
なぜか縁あって参加しているわたし。

わたしの書く「まみぞう新聞」が連載されている、
「なまえのない新聞」で、この巡礼が紹介されていたり。

西表での同居人リエが、オーストラリアから歩いていたり。

やはり西表の友人が、この巡礼の代表の人と昔馴染みだったり。

広島という土地は、
去年の7月に訪れて以来、
たった3日の滞在だったとは思えないような、
深いつながりの友ができた、愛すべき場所。

そして長崎。
爆心地の浦上には、わたしの先祖が眠る。

いよいよ明日が8月6日、広島の日。

半分以上がオーストラリア人。
さらにアメリカ、ニュージーランド。
アボリジニやネイティブアメリカンの人達も参加している、
日本語よりも英語の飛び交う、このキャンプ(巡礼)で、
わずか4日間のうちに、いろんな経験、思いを通った。

心を一つにして、平和を祈ろう。
地球という、一つの生き物の中に生きているわたし達が、
互いに傷付け合うのは、もう止めよう。