島が真っ暗。  2003年3月30日(日)

停電ってある?

今の東京では皆無に等しいはず。
小さい頃は結構停電してた記憶があるけど。
大人になって無いよなー。
今停電したら、パソコンだらけの都会では、2000年問題ばりのパニックが訪れるのでは?
ま、そこまで行かずとも、バックアップの準備やら処理やら大変そう。

西表ではあるんだなあ、停電。

昨日なんか、4時間。
アクシデントではなく、予告停電。
前もって「停電のお知らせ」が配付されたり、
当日の朝に部落放送で「停電のお知らせ」があったりする。

昨日の場合、13時から17時。
結構みなさん動いてる時間よね。
夜中とかじゃないんだよねー。

範囲は西表島東部全域。
つまり、わたしの暮らしてる界隈全部。

13時になったら全てが消えた。
こんな島でも結構電気で生きているのね、としみじみ。
晴れていたから外は明るい。
部屋に入ると真っ暗け。
テレビがない。ステレオもない。
冷蔵庫や換気扇のブオーンて音もない。
何となく、島全体のトーンが落ちる。

ちょっとびっくりしたのは「信号」
この島唯一の稼動信号が停電してた。
(島に信号は二つ。もう一つの西部にある信号はずっと青のまま)
おまわりさんも立ってない。
手旗を振らんでいいのかなあ。
まあ、事故もないし、いいんだろうな。
そもそも信号が必要なのか疑問だよな。

で、この島には熱烈な高校野球ファンが多い。
当然停電で中継が見られないことに対するブーイングは大きい。
「はあ!何もこんな時期に工事することないのによ!」
「西表の人には野球を見るなってことか!?」
「誰か、今だけ試合待ってもらえ!」

でも、最後には
「きっと工事の予定をたてた人は、野球があること忘れてたはずねー」
で落ち着く。
そういうおさまり方がたまらないのだ、この島は。

ちなみにみんな13時前には
電池式のラジオをしっかりチューニングして待ってたけどね。

停電したってラジオは聞けるさー。