もずくブーム到来?  2003年4月4日(金)

今日は旧暦3月3日。
浜下り(サニズ)の日だ。

女の人はみんな海に行って身を浄める。

「何で?」て、おばあに聞いたけど、
あんまり理由はわかんなかった。
とにかく「女は海に行く日」なのだ。

そして、1年のうちで最も潮の引くときなので、
女だけでなく、それこそ老若男女、みんな海にいく。

引いている海を、どこまでも歩いて、貝を拾う。
サザエ、しゃこ貝(ギイラ)、タカセ貝、クモ貝、テラザーなどなど。
タコも採る。モズクも採る。
砂浜を掘って、はまぐりも採る。

わたしの今日のターゲットは「モズク」

雨も降って少し寒かったけど、腰までつかってモズクを採った。
何てったって「浜下り」だから。

最近は暑い日続きで、モズクもでっかく育ってた。
ちょっと太すぎ。
もうちょっと細い新芽がおいしいけどな。
だけどこれでも充分おいしい。

塩漬けにして実家に送ろう。

と、思ったところにメールが入った。
モズクを送った友達からだ。
「今、東京ではモズクが売り切れ」
何と。
昨日のテレビで『みのもんた』がモズクの天ぷらを勧めたそうな。
体にいいとな。

そういえば、うちのおじいちゃんも
「モズクはガン細胞をなくす」と言ってた。

確かに、西表島の人が「ガンになった」話は聞いた事ない。

恐るべし、もずくパワー。
恐るべし、みのパワー。
(東京でもずくを売り切れにさせるとは!)

そして今日、もずくを採りまくって食べまくったわたしは、
かなり時代の最先端。
(西表にいながら、珍しいこともあるもんだ)