泣いちゃったー。  2003年4月5日(土)

疲れてたみたい。
何でかなあ。
いっぱい寝てるし、ストレスないし。
なのに何でか疲れてたみたい。

涙がぽろぽろ止まらなかった。

仕事中だったのにな。
あと1分がんばれば、いつも通り仕事を終えて帰れたのにな。

1日の仕事の最後は「掃きそうじ」
いつものように掃いてると、
おばあが突然「今日は汚いから」と、ボウルで水を撒き出した。
そして、デッキブラシでこすり出す。

あまりの突然さに驚いていると、いつも通りおばあに怒られる。
「ぼーっと見てないで、トイレからホース持ってこい!」
あわててホースを持ってくる。

蛇口につないで水を出したところで、またおばあに怒られた。
「あんた、何を持ってきたか!」
「え?ホース…」
「『ボーツキ』持ってこいって言ったろ!」

聞き違えてた。

ていうか、『ボーツキ』て何?
わからないから、やっぱり状況から『ホース』を持ってきて当然だと思う。

で、聞き返す。
「ボーツキって何?」

するとやっぱりおばあは怒る。
「掃除したことない人は『ボーツキ』もわからん!」

うー。
この一言で、決定的に悲しくなってしまった。
いつもだったら、軽く流せるのに。
「知らないよー。何それー?」て、脳天気に聞き返せるのに。
「はいはい、掃除したことないから、おばあ、掃除のやり方教えてねー」
て、笑えるのに。

なのに、今日は何でかなあ。
がっつり正面から受け止めてしまった。
心の中で「いつも掃除してるもん。朝も帰りも掃除してるのわたしだもん。トイレ掃除もしてるもん」
て、そんな気持ちでいっぱいいっぱい。

そしたらそこに追い討ちをかけるように、
突然の放水がわたしの足にバシャッと…。

おばあが手を滑らせ、わたしの右足はびしょぬれになった。

なのに、おばあは謝るどころか、「ちっ!」と舌打ちをしたのだ。
これがスイッチとなった。
突然涙がぽろぽろぽろ。

まみぞう動揺。
「わたしは何で泣いてるの?」
おばあに気付かれたくない。
だけど涙はとまらない。

結局、おばあにはわからないように、
やすみ屋のおかあさんに「ごめんねえ、疲れてるから先になるねー」
と、デッキブラシを託し、帰ってきてしまったが。
心配してるだろうなあ、おかあさん。

どうして今日はあれしきのことで悲しくなってしまったのだろう。
まあ、そんな日もあるさねー。
ゆっくり眠って元気になろう。

けど「ボーツキ」は知らんよなー。
「ボーツキ」は「デッキブラシ」のことでした。
(棒付きってことかなあ?)