
三線を初めて手にして3年が過ぎた。
奥が深い。
深すぎる。
何事もそうかも知れないけど。
弾けるようになるのは簡単。
巧くなるのが難しい。
よく聞かれるのが、
「覚えるのにどれくらいかかったー?」
「一生かかるよ」
そう言いたいけど、ちょっと我慢。
弾くだけだったら誰でもできる。
音感のある人ならば、
初めて手にしたそのときから、
ものの3分で軽く1曲弾くだろう。
音痴のわたしで1ヶ月。
弾くだけだったら、わたしでもできる。
75才のおじいだって
「10才から毎日弾いてるけどまだまださー」
と笑う。
何と。65年も毎日弾いてもまだまだの道。
我が師匠の用範さんは、技術は何も教えてくれない。
一緒に楽しく唄うだけ。
その教えの持つ大きさに
とにかく頭が上がらない。
ただ、道を開いて、背中を見せてくれるだけ。
余計なことは一切しない。
ついていくのは自分の意志。
その代わり、1歩踏み出したらとことん一緒に唄ってくれる。
導いてくれる。
こんなステキな師匠はいない。
用範さん最高。
三線の深い道には、きっといろんな道がある。
用範さんの導く道を歩けるわたしは幸せです。
練習をさぼってばかりでごめんなさい。
(わたしの技術は1年目から進歩なし)

