
夜中にプリンが食べたくなった。
時計を見たら、23時。
もちろん店は開いてない。
西表の売店は21時に閉まる。
20時半に閉まる店もある。
売店はだいたい、ひとつの部落にひとつだけ。
20時45分に「明日の朝の牛乳がない」と思ったら、
20時半に店が閉まる部落の人は、
あきらめるか、隣りの部落まで車を走らせる。
幸いにして、わたしの部落の売店は21時までやってる。
でも、プリンが食べたくなったのは23時。
どこも開いてる訳がない。
あーあ、玉子もきらしてる。
手作りプリンもできやしない。
(玉子あっても作らないけど)
ケーキ屋さんのおいしいプリンが食べたいなあ。
プッチンプリンでもいいけどなあ。
なんて、そんな贅沢も言いたいなあ。
次の日の朝、売店に行く。
とりあえずプリン。
と思って、売り場に行くと。
ない。
ヨーグルトしかない。
そうだよなー。
プリンがあるとは限らないよなー。
気を取り直して、隣りの部落に行く。
ない。
ゼリーしか、ない。
がっかり。
こうなったら西部まで1時間、車を走らせるか?
って、そこまでのパワーもなく。
船で石垣島に出た方が確実にありそうだけど、
そこまでするパワーは、さらになく。
結局ヨーグルトを買って帰った。
おいしかった。
次の日、3連プリンが売ってた。
微妙。
これじゃないんだよなー、と思いながら買って帰った。
やっぱり違った。
プリンはプリン。
だけど、びびっと来なかった。
おいしいプリンが食べたいなあ。

