
知ってるおじいが亡くなった。
聞いた瞬間、自分の筆無精を悔やんだ。
おじいとは、もう2年も会ってない。
だけど去年、おじいの方から年賀状をくれた。
なのにわたしは返さなかった。
「そのうち返そう」
「どうせ出すならハガキじゃなくて、ゆっくり手紙でも書こう」
そして結局出さなかった。
他のことなら、悔やんだときにすればいい。
「結局」なんて有り得ない。
思ったときがやるときだ。
どんなに遅くなったとしても、
どんなにタイミングを外したとしても。
「結局やらなかった」なんてことは、
自分か相手が死んでしまったときにしか有り得ない。
生きてる限り「結局」なんて絶対ない。
だけどわたしは。
結局おじいに返事の手紙を、電話すらも返さなかった。
こんなのやめよう。
こんな思いは、これからなしだ。
「人の気持ちを大事にすること」
「自分にできるベストで相手に接すること」
「あとでやらずに、今やること」

