
昨日は「中学校の球技大会」。
「中学校の球技大会」と言っても、
内地のように、中学生がクラス対抗でバスケットボールをするのではない。
地域まるごと参加の球技大会だ。
むしろ、中学生は出ない。
(じゃあ何で中学校の球技大会なんだろ?)
西表島の東部地区には、部落が5つある。
そのうち、小さすぎる部落2つをひとつにまとめて、
チームは全部で4チーム。
そう、部落対抗の球技大会である。
男はソフトボール。
女はソフトバレー。
そして老人はグランドゴルフ。
以上、全3種目。
これが熱いんだな。
何日か前から各地域は夜な夜な特訓。
前日と当日には部落放送。
ユニホームやTシャツをこの日のために揃えたりして。
夕方には、大鍋に「豚汁」が作られ、全員にふるまわれる。
しょうゆ味とみそ味。
思わずどっちも食べちゃった。
そしてさらに、夜には各部落で「ぶがりなおし」
「ぶがりなおし」ってのは、こっちの方言。
「ぶがれる」が「疲れる」だから、
「疲れ」を「なおす」会で、
つまり「お疲れさまの打ち上げ」てこと。
さらにつまり「飲み会」てことですな。
みんな、このビールをおいしく飲むために、
昼間がんばって運動してるんじゃなかろうか。
ところで、内地から来た人は(わたしもだけど)
この「ぶがりなおし」という言葉を、
ろくに意味もわからず、
「ぶがり」なんて略したりする。
「そろそろ『ぶがり』に行こうぜー」なんて。
こっちの人に聞かれたら笑われちゃうよん。
さっき書いたように「ぶがれる」は「疲れる」なんだから、
「ぶがりに行こうぜー」だと、
「疲れに行こうぜー」になっちゃう。
「お前は、運動の後にまだ疲れにいくのか?」て話で。
若者よ、何でもかんでも略すなよ。

