時報  2004年2月1日 生温い風吹く日曜日。

西表では、一日三回、時報のチャイムが鳴る。

朝8時。
昼12時。
夕方17時。

それぞれの時間に、それぞれ決まった旋律がある。

時計を見ずとも、
この時報と共に働く人は多い。

畑仕事、土木作業。
朝のチャイムで仕事を始め、
昼のチャイムで手を休め、昼食。
夕方のチャイムで一日が終わる、
もしくはもうひと頑張り。

あまりに生活に密着しすぎた音だったけれど、
こうして久々に島に帰ってきて。
時報のチャイムに違和感を覚える。

まだ島の空気を完全に取り戻すのは、
時間がかかるかな。