
約4ヶ月、島を離れた間に。
大好きだったおじいやおばあ、
まだ働き盛りだったにーにーまで合わせて、
この島の東部だけで、
7名の人が亡くなってた。
あまりにも元気で、
あまりにも存在感の大きかった人たちの死は、
未だ現実味が薄く、実感が乏しい。
まだ、そこらへんを歩いてる気がする、
だけでなく、
実際に姿が見えてしまう程までに、
その影は濃い。
これだけ続けざまに人が亡くなると、
この島の歴史、
ひとつの時代が終わって行く、
流れ去っていくようで、
何とも言えず、ぽっかり穴があくような、
何かに追われて、頭を抱えて叫びたいような、
漠然とした動揺にかられていたけれど。
目を開けたら、
新しい命が芽吹いていた。
この島に来て4年。
わたしが来た頃には、
まだ出会ってもいなかった二人が、
共に歩み、
新たな時代を築き始めている。
それも、
ひと組やふた組じゃない。
いくつもの家族の誕生。
ひとりで島に来た若者が、
誰かと出会い、ふたりになって、
愛を重ねて、3人になり、家族になる。
歴史は終わるばかりじゃない。
こうして全ては続いていくんだ。
ぐるぐるまわって、巡っていくんだ。

