西部に越した理由。  2004年4月10日(土)

アカショウビン(鳥)の鳴き声で目覚めた。

今年の初鳴き。
かなり嬉しい。
よい朝だ。

西表島で過ごすラスト1ヶ月。

この島で三線(さんしん。沖縄の三味線)を始めて、
やがて2年も経とうと言うのに、
「何となくうたえる唄」や、
「工工四(くんくんしー。三味線の楽譜のこと)を見れば何とか弾ける曲」ばかり。

「ばっちり弾いて歌える唄」ってのが、
1曲もないのだ、わたしには。

せっかく八重山に住んで、
西表島に生まれ育った、根っからの島人である先生から、
三線を習っているというのに。

情けないこっちゃ。

だから、ラスト1ヶ月。
せめて、この八重山を代表する曲を1曲だけでも。
何とか習得できるように。

1ヶ月限定で、
島の東部から、西部に引っ越してきた。

西部は、我が三線の師匠のお膝元。

師匠の近くで、
三線を練習して過ごす日々。

住み慣れた東部を離れて、
はじめは寂しかったけど。

今は、
西部で迎えてもらってる喜びでいっぱい。
居場所があるって、暖かくって、有り難い。

本当に何て恵まれてるんだろう。
幸せすぎ。